光とは?
光は電磁波の一種で、ラジオやテレビで使われる中波・短波と同じ仲間です。
レントゲン撮影で使われるエックス線も同じ仲間です。
これらはすべて「横波」の性質を持ち、その波の長さ(波長)により区別されます。また、光の強さは波の山と谷までの振幅の大きさによって決まります。


光には、眼に見える光(可視光線)と見えない光(不可視光線)があります。可視光線は380nm〜780nmまでのもので、その波長の長さにより紫から赤までの7色に分けられます。通常はそれぞれの波長の光が混ざり合っている為、色を認識することはできませんが、虹などの現象により7色に見えることがあります。これは、空気中の水分がレンズの役割を果たし、光が分光されるために生じる現象です。
380nmより短い光を紫外線、また780nmより長い波長を赤外線といい、これらは眼には見えません。





紫外線
眼に見える光(可視光線)よりも、波長の短い側の光で、100nm〜380nmのものが「紫外線」です。よく「紫外線は眩しい光」と誤解されることが多いのですが、紫外線は眼に見えない光ですので、まぶしさを感じることはありません。
「メガネで紫外線をカット」と言われるのは、紫外線が眼内に入ると、「角膜」、「水晶体」などの眼組織に悪影響を与えることが分かってきたためです。
眩しさを防ぐ為には、カラーレンズや、特殊なフィルターレンズで可視光線を減光する必要があります。


紫外線は波長の長さによりA波、B波、C波の3つに区分されます。


もっとも波長の短い UV-C(100nm〜280nm)は、そのほとんどが大気中のオゾン層に吸収され地上には届きません。 UV-B(280nm〜315nm)、UV-A(315nm〜380m)は地上に到達します。 
UV-Aは、水晶体で日々蓄積されて白内障を誘発するといわれています。 UV-Bは角膜に吸収されて角膜炎をはじめとする角膜や結膜への障害を誘発するといわれています。


紫外線はまぶしい?
いいえ、まぶしくありません。 紫外線はもともと眼に見えない光ですから、たっぷり浴びていてもまぶしさは感じません。 まぶしさよりも眼と身体に対する悪影響が心配です。


紫外線カットレンズなら、まぶしくない?
眼が感じる眩しさは、可視光線が原因です。 
一般的に紫外線カットレンズは、可視光線をカットする機能までは有していませんので、眩しさ軽減にはなりません。 まぶしさ対策には、カラーレンズ、もしくは特殊コーティングレンズなどで、可視光線を和らげることが必要です。


カラーレンズなら大丈夫?
カラーレンズは可視光線を減光しますが、紫外線がカットされているかどうかは別問題です。 紫外線がカットできていないカラーレンズもありますので、注意が必要です。カラーレンズを装用すると、眼の瞳孔は開いた状態となります。 もしそのレンズに紫外線カット機能がなかったら、メガネ無しの状態よりも多くの紫外線が眼に降り注ぐことになります。





一般的に、まぶしさは強い光(可視光線)を受けた時に感じるもので、これは濃いめのカラーレンズなどにより対処します。
一方で、それほど強い光ではないのに、「まぶしい」、「眼がチカチカする」「視界が白っぽく見える」、「眼が疲れる」などの不快感を感じることがあります。
これは、光の強さではなく、「光の成分」の問題で、380nm〜500nmにあたる短波長を多く含んだ光は眩しさを感じやすいという性質があります。
この、まぶしさや眼の疲労の原因となる短い波長の光のことを「ブルー光線」といいます。
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また、眼の状態によっては、特にブルー光線が多い環境ではないにもかかわらず、ブルー光線の影響を大きく受けてしまう場合があります。白内障などもその一例です。 
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普段、私達が見ることが出来る光(可視光線)は、380nm〜780nmといわれています。この可視光線は虹で見られるように7色の色で構成されています。この中で、 380nm〜500nmにあたる紫・青の光を「ブルー光線」といい、眼に疲れをもたらすまぶしさの原因となっていると言われています。





実は、私たちの周りには、ブルー光線がいっぱいあります。
例えば、
《蛍光灯》:電球に比べ青の波長を人工的に強調してあります。
《パソコン》:画面を明るく見せるため、青の波長が強調されています。
《車のヘッドライト》:最近の車に多い、青白い光の明るいライト。
などなど、他にもいろいろあります。


 照明器具の違いによる分光分布
一般的に照明は、用途に応じて照らされる対象物が、どれだけ自然の色に近づいて見えるか、美しく見せられるかの条件を満たすように作られています。
※ 分光分布図は、ナショナル ランプ総合カタログを参考にしました
分光分布図で分かるとおり水銀灯・蛍光灯などの照明器具は、かなりブルー光線を発しています。室内でも「まぶしい」「光のちらつき」などを感じるのは、このブルー光線が原因しています。
パソコンなどのモニターなども、蛍光灯などと同じような光の特性があるようです。長時間のパソコン作業で眼が疲れるのは当然ですね。







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