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視野とは、眼を動かさないで見ることのできる範囲です。 視野は固視点(注視している所)を中心として角度で表します。 |
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正常視野の広さは、外方100°、下方70°、内方および上方60°程度といわれています。 ただし、視野は測定状況により値が変化しますので、測定条件を考慮した判断が必要です。 |
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視野の異常は主に、「狭窄」、「半盲」、「暗点」があり、
「狭窄」は、視野が狭くなるもので、網膜や視神経の疾患、緑内障、ヒステリーなどで起こります。
「半盲」は、視野の半分が見えなくなるもので、視神経交叉およびそれより脳に近い視覚伝達経路の障害で起こります。
「暗点」は、視野の中に見えない部分があるものをいいます。網膜や視神経の疾患で起こります。 |
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マリオット盲点・・・視野に異常がなくても、実は見えないところがあります。これは誰にでもあるもので、「マリオット盲点」といわれ、固視点から耳側15°の位置に直径5°の円形の盲点です。これは、網膜上の視神経乳頭部分には視細胞が無いため、そこにあたるところだけ見えない現象です。
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視野と聞くと、緑内障を考える方も多いと思います。 緑内障は、視野に問題が生じる代表的な眼疾患です。
緑内障の進行により失われた視野を取り戻すことは困難ですので、なにより早期発見が重要です。
有病率は、年齢とともに上昇しますので、40歳を過ぎたころからは、定期健診と日ごろのチェックがたいせつです。
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