見たい所へ左右の眼を揃えて向けることは、ごく当たり前のことのように思われますが、以外にも、うまく出来ていないケースが少なくありません。  左右の眼が揃わないとどうなると思われますか?




左右の眼で見ている位置が違うと、見ている映像も左右別々のものになってしまいます。その為、左右の眼から異なる映像が脳に届けられますので、それを1つにまとめて見ることができなくなってしまいます。すると、すべての物が2重にだぶって見えたり、脳が片眼の映像を消してしまって、2重にダブって見えるのを回避しようとします。つまり片眼は見えていない状態になってしまいます。

「急に物が2重に見えるようになった」、「常に2重に見える」といった場合など、2重に見える現象は眼あるいはその他のご病気が関連していることも考えられますので、まずは、眼科受診をおすすめいたします。















一見、眼に関係なさそうな症状もあります。  では、なぜこのような症状が起こるのでしょうか?
下の図をご覧ください。 ズレた視線を、眼の筋肉が頑張って修正することで左右にダブった映像を1つにまとめている状態をアニメーションにしてみました。
この図の例では、眼球の周りにある外眼筋の中で「内直筋」といわれる筋肉を使って眼の向きをたえず修正しています。視線のズレが無い人なら行う必要のない努力を、四六時中、絶えず行わないと映像がダブってしまうわけです。

このような状態が、朝起きてから眼を開けている間中ずっと続いているのですから、眼が疲れやすいのは当然ですよね。 ボォーっとしている時や考え事をしている時は視界がダブっていてもそれほど気になりませんので、疲れてくると、心ここにあらずで ボォーっとしていることが多くなったり、脳が片眼のスイッチをオフにしてしまい、両眼とも開けているのに片眼しか見えていない状態にしてしまったりします。
一方、集中力のある人の場合は頑張りすぎてしまい、眼にかかる負担が他にも影響して肩や首コリ、頭痛、全身の疲れなどの症状として出てくることもあります。
※ 視線修正に関する眼筋イラストはコチラ→  《 眼のしくみ2、外眼筋について 》
(上記アニメーションとは逆方向の視線ズレにて載せています) 新規ウィンドウにて開きます

わずかな視線のズレは誰にでもありますので、その量と方向によっては特に問題視する必要はありませんが、一方で非常に深刻な問題になっていることもあります。

また、近視や乱視などとは別の問題ですので、視力は良い場合もあり、まさか眼に原因があるとは思われていないところにも問題があります。 医療機関での治療には至らない場合も多いようで、そのまま様子見となったり、 ただ疲れやすい、、、 集中することが苦手な性格だ! 読み書き、勉強は嫌い!などなど、、、 そういう体質だとか性格などの問題として すまされている場合が多いようです。

当店では、通常の近視や乱視などの屈折矯正測定だけでなく、視線のズレなどを測定する「視覚機能測定」も行っております。 視線のズレをメガネレンズで補正を行う際には、その量と方向、そして それらを補う眼の力がどのくらいあるのかを測定し総合的に判断していきます。 思いあたる症状のある方は、お気軽にお申し付けください。





生来からのものではなく、ある特定の眼の使い方をすることにより視線のズレを起こしているケースがあります。この場合は、そのズレをプリズム補正してしまうと、視線のズレを固定化してしまうことになります。 当店では、その原因を探り解決することで、不快な症状を取り除いていくことを目指しています。そのために必要な「メガネ」や「トレーニング」をご提案させていただくことになります。 そのような事を行うには、ズレの量を測るだけの単なるプリズム測定ではなく、根本を見極めるための「視覚機能測定」が不可欠です。


残念ながら、如何ともしがたい理由により視線のズレが発生している場合がございます。その場合には対応策 No.2 となります。プリズム補正による方法は視線のズレを修正するのではなく、映像をずらすことで、視線がずれていても映像が1つにまとまるようにするためのものです。


ごく短期間、かつ急激に視線のズレが発生した場合など、眼またはお身体の病気などが原因となっている場合もございます。状況により医師による診断をお勧めさせていただきます。



※追記、《 遠視や乱視にもご注意ください 》
このページのテーマとは違いますが、「遠視や乱視」がある場合にも、「疲れ」や「集中できない」などの似たような症状が起こりますので、そちらも注意する必要があります。 遠視や乱視などは遠方視力に異常が出ない場合も多く、「特に問題なし」とされてしまい、気がつきにくい傾向があります。 学童期では勉強やスポーツに影響が及ぶこともあり、人格形成の時期でもありますので注意が必要です。










見たいものを眼で追いかけて見続ける。 これまた、いたって当たり前のこと、、、 眼を動かして見ればいいだけのことで、「眼球運動」と言われる機能なのですが、最近はココにも問題が起こることが多くなってきました。




これは、おそらく眼を使う環境の変化に原因があると思われます。
最近では、年齢を問わず あまりにも手元をずっと見続けることが多くなり、視線が固定化されているのではないかと思っています。
眼をあまり動かすことなく近いところを見続けているので、眼の動きが悪くなってしまい、滑らかな眼球の動きがしづらくなっているようです。これもまた、眼のコリだと言えます。

滑らかな眼球運動がしづらくなると、スポーツ、特に球技などは不利な状況になります。ボールを眼で追うときでも動線として捕らえることができず、点として見てしまいがちになります。
また、眼のコリは、先にあげた様々な不快な症状だけでなく、近視や乱視の進行にも影響する傾向があるようですので、そのまま放置するのはよくありません。

眼の使い方の改善、適切な眼のストレッチを行うことにより、
また、様々な眼の負担を軽減することを目的とした、
ご興味のある方は、どうぞお気軽にご相談ください。










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